スペック詳細

エラック CC261 センタースピーカー ハイグロス・ブラック(1本)
発売日:2015年07月25日

●ラウンド・シェイプ・キャビネット
260LINEのキャビネットは美しくラウンドしています。外観の美しさはもちろん、カーブを持ったサイドバッフルは、内部のQ値を従来に比べて格段に低くする事に寄与しています。この事は同じ厚みの従来型キャビネットに比べ強度が増している事と共に、余分な響きを付加しないことを意味しています。従来よりも内部補強を最小限に抑え「空間容量の確保」が容易になったのです。またキャビネット内部のスタンディングウェーブの減少にも特筆すべきものがあります。この260LINEに採用されるキャビネットは、強度と内部空間容量、そして全体のサイズという3つの要素を高次元にバランスさせた、ELAC渾身のデザインです。

●NEW JET V
進化を続けたJETⅢが再生周波数の50kHzまで拡大したことで、それは高性能ツィーターの条件を全て満たしたと思われました。しかしELACの開発陣はマイナーチェンジとは一線を画する新型Vを宣言したのです。最大の変更点とされる電極プリントの最小化は、カプトン製振動版の有効面積に20%の拡大をもたらしました。新しいホールディング・パターンの功績は、パワー・ハンドリングが向上したことで飽和レベルに至るまでのマージングが高まり大入力への対応が強まったこと。そしてELACが大きなメリットと捉えているのが、共振周波数をより低い帯域へ遠ざけたことです。実質的な再生帯域が広がったことでネットワーク設計の自由度が広がり、さらに高調波歪みの低減も達成されました。その他の改良点はネオジウム磁気回路の強化、ツィーター・バッフルを樹脂からアルミ・ダイキャスト製に変更、正面の開口部を広げ4ギャップとしたことなどが挙げられます。

●AS-XR CONEウーハー
フレームから続くバスケットまでアルミ・ダイキャストの一体成型としてその強度を高めたAS-XR CONE。ストレスないモーションのため大型化されたラバー・サラウンドと同期するクルトミューラー製セルロース・パルプとアルミで構成される振動板には、リデザインされた新しいパターンのクリスタル・ラインがプレス処理されています。さらに目に触れることのないその内部にも新たな技術の痕跡が残されています。自社工場で加工されるボイスコイルの内径は大型化され、振動板との接合部近くには共振周波数を抑えるためのアルミニウム・リングが装着されています。小口径ロングストローク・ウーハーの急先鋒ELACの止まることのない進化がここにあります。

●ハイパワー・エアコイル/ソリッド・メカニカル・バインディング・ポスト
BS243LTD、FS247SE、といった限定モデルにてネットワーク回路が与える高音質への貢献度を認知させた空芯コイル(ハイパワー・エアー・コイル)や、ELACのロゴ入りの特注品の高品質パーツを数多く採用。特にツィーターセクションに採用されたMPT(ポリプロピレン・フィルム・コンデンサー)、ウーハー・セクションのMKT(金属処理されたポリエステル・フィルム・コンデンサー)は、260LINEの高音質化に大きく貢献しています。素晴らしい素材をシンプルに使う。ELACの設計概念はネットワーク回路にも徹底されています。


【仕様】
形式:2ウェイ・バスレフ
ユニット:JET V×1、150mm AS-XR CONE×2
能率:89dB
インピーダンス:4Ω
周波数特性:34-50、000Hz
クロスオーバー周波数:500/2、500Hz
最大入力:140W
サイズ:H170×W624×D285mm (突起部含む)
重量:14.3kg(台)
仕上げ:ハイグロス・ブラック
備考:サランネット付属