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ゲーミングデバイスで単価アップ、今注目のメーカーは?



 ゲーミングデバイス(キーボード、ヘッドセット、マウス)市場が盛況だ。一般的な製品よりも単価は高いが、ゲームを存分に楽しむためのアイテムとして好評で、店舗の売上増に貢献している。全国の家電量販店やネットショップから実売データを集計しているBCNランキングによると、ゲーミングデバイスの販売台数、金額ともに好調に推移しており、今後は客単価アップの足掛かりになりそうだ。

ゲーミングデバイスの需要が徐々に増してきている

 ゲーミングデバイスは注目度を増している。2018年1月~9月の累計販売金額をみると、キーボード全体に占めるゲーミングキーボードの比率は24.9%(前年同期比5.8ポイント増)に達した。同様にヘッドセットの場合は、ゲーミング対応が8.1%(0.9ポイント増)、マウスではゲーミング用が22.4%(7.2ポイント増)を占めた。

市場全体に占めるゲーミングデバイスの構成比が伸びている

 中でも注目メーカーはRazerだ。同社は、単価の高いゲーミングデバイス市場において、さらに単価が高いにもかかわらず、販売台数・金額ともに大きなシェアを占めている。

 Razerは、高機能でハイエンドなゲーム用製品とPC周辺機器のメーカー。「For Gamers. By Gamers」(ゲーマーによるゲーマーのための製品)をスローガンに掲げ、ヘッドセットのほかにも、キーボード、マウス、ソフトウェアなどを手掛けている。

 特にRazerの存在感が大きいのは、ゲーミングヘッドセット市場だ。今年1月~10月では、販売金額シェアでトップを獲得。販売数量も2位につけている。そのほか、ゲーミングのキーボード、マウス市場でも金額・数量でいずれも2位につけている。

ゲーミングデバイス市場で存在感を増すRazer

 Razerの製品の平均単価は、ゲーミング市場の中でも高価格帯に位置する。キーボードは約1万5000円、ヘッドセットは約1万1000円、マウスは約7000円と、業界平均よりも1500~5000円高い。その価格に見合った性能を備えているからこそ、Razerの製品は人気が高いといえそうだ。

 象徴的な製品は、ゲーミングヘッドセット「RAZER HAMMERHEAD PRO V2」だ。ボーキサイトアルミニウム製のフレームは、軽量、柔軟で頑丈。イヤークッションは耳の形にあわせて円形と楕円形のデザインが選択可能で、柔らかく、高い遮音性能を備える。マイクは格納式単一指向性で設計。インラインリモートによって音量の調整、ミュート、各種オーディオコントロールを素早く操作できる。公式オンラインストアでの価格は1万1880円。

ゲーミングヘッドセット「Razer Kraken Pro V2」

 また、「RAZER HAMMERHEAD PRO V2」は、インナーイヤー型のゲーミングヘッドセット。10mmダイナミックドライバーと最適化された内部音響チャンバーにより、音の透明感とパワフルな重低音を生み出す。フラットスタイルケーブルを採用したことで、耐久性も高く、携帯性にも優れる。三つのクイックアクションコントロールボタンで、音量の調節や通話の受信が可能だ。公式オンラインストアでの価格は1万990円。

インナーイヤー型のゲーミングヘッドセット「RAZER HAMMERHEAD PRO V2」

 ゲームを取り巻く機器には、ライバルに勝利するために、あるいは存分に楽しむため、先述の製品のように高い性能が求められる。ネットワーク回線やディスプレイの応答速度など、早ければ早いほど快適にプレイすることができる。デバイスも同じで、音を正確に拾うヘッドセットや精密な入力にこたえるキーボードが、ゲーム体験を向上させる。

 そんな高性能なゲーミングデバイスが活躍するのは、ゲームのプレイ中だけではない。ゲームを快適にプレイできるデバイスであれば、要求されるスペックが高くない私生活もグッと楽にする。例えば、手の負担軽減や素早い動作もスムースにこなすゲーミングマウスであれば、仕事の効率化や疲労防止に役立つはずだ。

 今年に入って、ひときわ盛り上がっているeスポーツやゲームのストリーミングなどで、ゲーミングデバイスの需要はまだまだ伸び代が見込める。これから、年末年始商戦など顧客の財布の紐が緩みやすい時期を迎えることも追い風になる。Razerをはじめとしたゲーミングデバイスの品揃えを拡充することで、流通は客単価の底上げにつなげることができるとみていいだろう。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。



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