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今やデジカメ用が少数派? 広がるメモリカードの用途、映像記録の定番に



 いまから10年前の2008年7月の発売当時、「iPhone 3G」はメモリカードスロットがなく、後からストレージ容量を増やせないことから、国内では売れないと予想されてきた。しかし、実際には大ヒットし、今もiPhoneは「外部メモリ非対応」の独自の路線を貫いている。

 この10年ほどの間に、記録媒体のスタンダードは大きく変わってきた。PCでは、HDDの代わりに、軽くて起動が速いSSDを搭載する機種が増え、内蔵ストレージの大容量化も進んだ。一方、小型・軽量のデジタル製品では、記録媒体を内蔵せず、別売のメモリカードにデータを記録する方式が一般的になり、iPhoneなどのiOSデバイス以外では、メモリカードスロットはUSBと並ぶ、重要な「接続インターフェース」になった。

ドライブレコーダーやSwitchなど、カメラ以外の用途でもおなじみに



 メモリカードの売れ筋は、16GB/32GBのSDHCカードやmicroSDHCカードだ。当初、乱立したデジタルカメラ用メモリカードの規格争いを制したSDメモリカードは、通常サイズ、モバイル機器向けのmicroサイズとも大容量化・高速化が進み、今はSD、SDHCと、より大容量の64GB以上のSDXCの3つの規格が併存している。

2018年2月のメモリカード 製品別 販売数量 トップ10

 対応機器や用途も広がった。とくに最近では、フロントとリアの前後2カメラ(デュアルカメラ)タイプなどの新製品が続々と登場しているドライブレコーダーの映像記録を目的に、新規に購入するケースが増えていると想像できる。内蔵メモリ非搭載のドライブレコーダーは、メモリカードを挿入しないと録画できないにも関わらず、多くの場合、別売だからだ。

 録画映像で容量が一杯になると、自動的に上書きするので、容量は32GBもあれば十分。ただ、機種ごとに推奨のスピードクラスや容量の指定があり、相性問題はデジカメ以上にシビアな印象だ。価格だけで適当に選ぶと、正常に記録できず、買い直す羽目になってしまう恐れもある。

 メモリカードは、オンラインストアからダウンロード購入した任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」のソフトの保存先としても必要となるが、やはり本体とは別売だ。

2018年2月、サンディスクから世界初の400GBのメモリカード(microSDXCカード)が登場。実勢価格は5万円前後。価格はともかく今後も大容量化が進みそうだ

 家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、デジタルカメラの年間販売台数は2010年をピークに縮小している。業界団体のカメラ映像機器工業会(CIPA)の出荷統計でも同様だ。


 もし、今も10年前と同様に、メモリカードはデジカメ・ケータイ用と認識し、容量はせいぜい4GBや8GBあれば十分と考えているなら、最新のデジタルトレンドに疎くなっていると自戒したほうがいいかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。



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