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即時買取にメルカリが参入、安心を武器にCASHを追随



 国内最大手のフリマアプリを展開するメルカリは、不用品を即時に現金化できる新サービス「メルカリNOW」を11月27日12時から開始した。

即時買取に参入、勝算は?

●フリマよりシンプル 瞬時に査定額を提示

 買取フローは、通常のメルカリへの出品よりシンプル。メルカリアプリ内の「NOW」のタブから、手元にある商品の「ブランド」「カテゴリ」「状態」を入力し、最後に商品全体が収まるようにスマートフォンのカメラで撮影する。すると瞬時に査定額が提示され、ユーザーがその金額を承認すれば、即座にアカウントに入金される。換金された商品はメルカリが取引から2週間以内に無料で自宅を訪問して集荷する。

選択肢にチェックをつけるだけで登録を進められる

 通常のフリマと比較すると、取引にかかる時間・送料・手数料がかからないのが魅力だ。販売金額は低くなるが、「1日に100万品以上の出品がある『メルカリ』のデータベースを利用して査定するので、類似するサービスよりは高い査定金額に設定している」という。

「メルカリNOW」のフロー。買取上限金額は1日1000万円

●当初はレディース・メンズの服飾品に限定、利用状況をみて拡大予定

 類似するサービスとしては2017年6月にローンチした「CASH」が挙げられる。「CASH」の失敗を踏まえ、まず、1日の総買取金額に上限を設けた。先着順で受け付け、上限の1000万円に達すると終了。翌朝10時にリセットするまで、ユーザーは「メルカリNOW」を利用できない。

 また、1商品の査定金額は上限2万円まで、サービス開始当初の対象カテゴリはレディース・メンズの服飾品に絞るなど、出足は慎重な印象だ。買取金額や対象カテゴリはユーザーの利用状況をみて順次拡大していく予定。

 即時買取は、利用者の良心を前提とした仕組みなので、メルカリはフリマアプリで培ってきた365日24時間体制のカスタマーサポートや規約違反の出品を検知するテクノロジー、プロ鑑定士による真贋判定によってトラブルを未然に防止し、リスクヘッジを図る。12月1日から個人確認に関する規約を変更するが、「メルカリNOW」も当然、適用対象だ。

人力とテクノロジーの双方で監視体制を強化していく

 手数料が主な収益源となるフリマアプリとは異なり、即時買取サービスは、買い取った商品を販売することで収益を得る。サービス開発責任者の石川佑樹氏によると「基本的に値下げ交渉などはなく、即決のみの取引を想定している。うまくいけば、スタート時から黒字化することも不可能ではない」そうだ。

サービス開発責任者の石川佑樹氏

 「引越し直前で早く不用品を処理したい、時間がとれないので手っ取り早く取引したいというシーンで活用されるのではないか。新規はもちろん既存ユーザーのニーズにも合致する」(石川氏)。

 競合の「CASH」は11月21日に70億円というスタートアップ企業としては破格の値段で買収されたばかり。資本を投入してサービスの拡大に本腰を入れる予定だ。フリマアプリ業界の巨人と市場を開拓した新勢力、両者の主導権争いは2018年の個人間流通の一つの目玉になりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)



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