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パナソニックの神戸工場、双腕ロボット「ぜうす」が匠の技を継承



 パナソニックは8月26日、兵庫県神戸市のモバイルソリューションズ事業部の神戸工場の一部をメディアに公開した。ノートPC「レッツノート」の実装から組み立てまでを担う主力工場で、「マシン to マシン」をキーワードにした職人による匠の技を、ロボットが継承する試みが確認できた。

メイン基板を取りつける神戸工場・製造部の「ぜうす」

「目」でディスプレイを確認しながら作業するロボット



 土曜日の人けのない工場内の一角で、製造部の人型双腕ロボット「ぜうす」はコツコツと作業に行っていた。ギリシャ神話に出てくる全知全能の神「ゼウス」にあやかって、今は一部の組み立て作業しかできないが、作業領域を次々と広げていくことを目指している。

 作業内容は腕に専用の治具を使い、ノートPCのトップケースにメイン基板を取りつけるというもの。最適な治具を自らチョイスして、正確な位置にはめ込んでいく。使われている治具は、「ぜうす」仕様の特別なものではなく、製造ラインで作業員が普段使っているものと同じだ。

 作業するうえで最良の道具である治具は、現場での数々の改善の積み重ねを反映させた、いわば匠の技の結集ともいえる。人と同じ治具を「ぜうす」が使うことで、作業にブレが生じず、匠の技も継承されるというわけだ。

必要な基板を上手に取り出す

 また、「ぜうす」が一般的なアーム型ロボットと大きく異なるのが、「目」をもっていることだ。画像認識センサで部品の位置を認識したり、ディスプレイに映し出された作業内容やチェック項目などを認識したりできる。わずかな違いがあれば、学習しながら自ら修正していく。
 つまり、人と同じように目で見て判断しながら作業することで上達していく。人の経験に頼らない高品質なモノづくりが可能となり、ロボットがこうした作業を担うことで、人はより付加価値の高い業務に従事できるようになる。

ディスプレイを見て修正しながら作業する

はんだ印刷もマシンが学習して修正



 もう一つ披露されたのが、「実装リモート品質コントロール」の前段を担う「レーザー印字機」と呼ぶマシン。パナソニックのレッツノートの実装には約1200~1400点の部品が必要だが、部品を取りつける前に、まずは基板にはんだをプリントする。片面約5000か所のはんだ接合点に、高精度に印刷する技術を持つ。

手前の「レーザー印字機」は、実装のはんだ印刷を担う

 はんだ印刷の工程で、わずかなズレやカスレ、にじみなどが生じたときに、「レーザー印字機」自らがアラートを出して、そのズレを認識し、フィードバックを繰り返すことで自ら修正していく。印刷の状態だけでなく、はんだの面積や体積、形状も認識するそうだ。

 今後の取り組みとしては、AI(人工知能)を使ってユーザーが欲しいと思う商品をあらかじめ予測して生産計画、材料調達、生産を行ったり、試作を必要としないバーチャル設計や検証などが挙がる。パナソニックの神戸工場は、「マシン to マシン」の実現に向けて日々、進化を遂げている。(BCN・細田 立圭志)



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