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現代版ほうきの「マホウキ」、開発の背景と名前の由来



 シー・シー・ピーが9月から本格的に販売する「マホウキ」は、業界初の吸引機能がない掃除機だ。吸引する代わりに、ヘッドの電動ブラシがほうきで床を掃くように、ごみやほこりを集める。この革新的な掃除機が生まれた背景を、開発陣が語る。

左から、シー・シー・ピーホームケアプロダクツ部 三浦洋一チーフ、
塩谷草子広報・プロモーション担当マネージャー、横治一也ゼネラルマネージャー

 開発に携わったホームケアプロダクツ部商品化チームの三浦洋一チーフは「吸引機能がないのに集じんする掃除機の様子は、まるで魔法のよう。ブラシでごみをダストケースにかきこむ動きをほうきに例え、『マホウキ』と名付けた」と説明する。

製品名の由来を説明する三浦チーフ

 そもそも吸引する掃除機が一般的になったのは、近現代までさかのぼる。日本の住宅の床は近代まで畳と板間が主流で、ほうきやはたきで掃除していた。高度経済成長期になると、海外への憧れからカーペットが流行。繊維に絡みついたごみを取り除くために強力な吸引が求められたので、電気掃除機が普及し、現代にいたる。

1931年に芝浦製作所(現東芝)が開発した国内初の掃除機
「VC-A」(東芝未来科学館提供)

 シー・シー・ピーホームケアプロダクツ部の横治一也ゼネラルマネージャーは、「現代日本の住宅用床材はフローリングが主流で、カーペットを敷き詰めた洋間は少なくなった印象がある。床材の事情が変わった今、過剰な吸引力は必要なのか」と、疑問を投げかける。

横治ゼネラルマネージャー
 そこでシー・シー・ピーでは「掃除の歴史を振り返りながら、今の掃除機が抱える問題と、掃除に必要なことを一から考え直した」と、ホームケアプロダクツ部企画プロモーションチームの塩谷草子広報・プロモーション担当マネージャーは話す。

塩谷マネージャー

 一般的に普及している吸引式の電気掃除機では、吸引力を追求すればするほど集じん性能が向上する一方で、本体の重さが増し、吸引機構の作動音も大きくなり、排気量も増える。横治ゼネラルマネージャーは、「フローリングの床を気兼ねなく掃除するなら、軽くて取り回しやすく音も気にならない、ほうきの特性が最適だと気が付いた」という。

 現代版のほうきとして開発したマホウキは、ほうきとチリトリの掃除を現代の技術で効率化しつつ再現している。三浦チーフは「ほうきのように誰でも直感的に使えるよう、ロールブラシやダストケース、持ち手、操作がシンプルな使い勝手になるよう心がけた」と話し、今後は「利用者の声をよく聞きながら、需要を汲み取っていきたい」と気を引き締めていた。(BCN・南雲 亮平)



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