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「接続台数」から絞り込む、Wi-Fiルータの賢い選び方



 家電量販店のWi-Fiルータ売り場はわかりやすいか、といわれれば、必ずしもそうなってはいないだろう。棚にはメーカー別に商品が陳列してあり、パッケージには対応する無線LAN規格の「11ac」や「11n」、「11g」の文字が踊る。パソコン周辺機器にそれほど詳しくないユーザーにとっては、どの商品を選べばいいのかわかりにくい。そこで、家電量販店の実売データを集計している「BCNランキング」の無線LAN機器で販売台数シェアトップのバッファローに、Wi-Fiルータの選び方について聞いた。


家の中のWi-Fi対応機器はスマホとPCだけではない



 家族一人ひとりがスマートフォン(スマホ)を持つ時代、Wi-Fiルータは家庭内の通信インフラを支える機器として重要な役割を担っている。Wi-Fiルータの選択を誤ると、Webページが読み込まれにくくなったり、動画が途中で止まってしまうなど、家族みんなのストレスになりかねない。それだけWi-Fiルータの選択は重要なのだ。

 Wi-Fiルータ選びのポイントについてバッファローの担当者は「まずは家の中にWi-Fi対応機器が何台あるかをチェックしてみて、接続可能台数に応じたWi-Fiルータを選ぶことをお薦めします」と語る。

「Wi-Fi対応機器を何台お持ちですか」



 「自分が持っているWi-Fi対応機器は何台?」ときかれたらどう答えるだろう。「スマートフォンとPCの2台」と答える人が多いのではないだろうか。しかし、家の中には多くのWi-Fi対応機器であふれている。

 タブレット端末やプリンタをはじめ、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなども、SNSに写真や動画をアップロードできるWi-Fiに対応している製品が増えている。リビングのテレビやBDレコーダー、据え置き型ゲーム機、携帯型ゲーム機に至るまで、多くのデジタル製品にWi-Fi機能は内蔵されているのだ。

 デジタル機器だけではない。冷蔵庫やエアコン、ロボット掃除機などの白物家電でも屋外からスマホで制御できるWi-Fi対応モデルが登場している。家中の家電製品の電力使用量を最適にコントロールするスマートハウスが普及すれば、今後もWi-Fi対応機器は増えるばかりだ。

 例えば、4人家族で1人当たり平均4台のWi-Fi対応機器を持っているとすれば、家族全員で16台という計算になり、最大接続台数が18台のWi-Fiルータが選択肢に上がる。逆に、接続台数が6台や12台のWi-Fiルータでは物足りないことがわかる。

バッファローのWi-Fiルータ 接続可能台数別ラインアップ

 バッファローを例に挙げれば、最上位モデルの「WXR-2533DHP2」や「WXR-1900DHP2」、「WXR-1750DHP」が接続台数18台のタイプにあたる。3機種に絞り込んだら、残りはCPUの処理能力や機能の違いから最適な機種を選ぶ。

接続台数18台の最上位モデル「WXR-2533DHP2」

 「WXR-2533DHP2」は、CPUが「デュアルコア1.4GHz」で、スマホなど最大3台が同時につながっていても安定した通信環境を実現する「MU-MIMO」に対応する。「WXR-1900DHP2」のCPUは「デュアルコア1.0GHz」で、電子レンジなどのノイズを検知して干渉しないチャンネルに回避する「干渉波自動回避」機能を搭載している。「WXR-1750DHP」のCPUは「デュアルコア800MHz」など、それぞれのスペックや機能に違いがある。

電子レンジなどのノイズを自動検知して回避する「干渉波自動回避」機能

 このように、まずは家庭内にWi-Fi対応機器が何台あるかをチェックして対象機種を絞り込み、それから家族のライフスタイルに合った最適なWi-Fiルータを選ぼう。

最近、Wi-Fiルータの調子が悪くなった?



 さて、「最近、自分の家で使っているWi-Fiルータがつながりにくくなった」と感じている人はいないだろうか。実はこれ、買替えを検討するサインだ。

 バッファローの担当者は、つながりにくくなっている原因について「Wi-Fiルータにもそれぞれ処理能力に違いがあり、過去のルータではスマホなど何台も同時につながると、それが原因でつながりにくくなってしまう」と指摘する。

 バッファローのWi-Fiルータは「ビームフォーミング」機能を搭載。Wi-Fiルータの電波が、家の中で移動するスマホやタブレット端末を自動的に追尾するので安定した通信環境を実現する。

宅内のスマホやタブレットを自動追尾する「ビームフォーミング」

「外付けアンテナ」の調整方法



 最後に、「外付けアンテナ」の調整方法について触れよう。つなげたい機器にアンテナを向けると電波が強くなると思っているユーザーは多いが、実はこれは間違いだ。電波はアンテナと直交する形で円を描くように広がる特性があるからだ。

意外に知られていない「外付けアンテナ」の調整方法

 つまり、アンテナを縦に立てたときは横に広がり、横に寝かすと上下の方向に広がるのだ。平屋の住宅やマンションなどで同じフロアに部屋がいくつかある場合は、Wi-Fiルータを真ん中の部屋に置いてアンテナを立てると電波が届きやすくなる。逆に、3階建ての戸建てでは、Wi-Fiルータを2階の部屋に設置してアンテナを寝かせると上下に電波が広がっていくのでつながりやすくなる。

 アンテナの向きを変えるだけでもWi-Fiの通信環境は良好になるので、電波の特性を理解しながら「外付けアンテナ」を調整してみよう。(BCN・細田 立圭志)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。



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