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日立の「ふっくら御膳」、なぜ「甘み」がアップしたのか



 日立アプライアンスは6月22日、IHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-YW3000M」の製品説明会を開催した。甘みがアップした「圧力スチーム炊き」や新搭載の「極上炊き分け」の仕組みについて説明した。

フラッグシップモデルの「ふっくら御膳 RZ-YW3000M」

 製品スペックなどは既報の通り。1.0L(5.5合)炊きの「RZ-YW3000M」は6月23日、同じく「圧力スチーム炊き」を搭載した1.0L(5.5合)炊きの「RZ-YV100M」、1.8L(1升)炊きの「RZ-YV180M」は7月21日に発売する。

独自の「圧力スチーム炊き」が進化



 日立の「ふっくら御膳シリーズ」は、1.2気圧の圧力を掛けながら加熱して、蒸らし時に圧力とスチームの両方を加える「圧力スチーム炊き」が特徴だ。「RZ-YW3000M」では、昨年モデルの「RZ-WW3000M」と炊飯工程を変えることで甘みをアップさせた。

 具体的には、約60℃の温かい水に米を浸して吸水させる「高温浸し」の時間を、昨年モデルより2分延長した。米にしっかり吸水することで、炊飯時の米に含まれるデンプンのα化が促されて甘みがアップする。

高温浸しを2分延長して蒸らし温度を高温化する「圧力スチーム炊き」

 約60℃から100℃以上まで一気に炊き上げる「圧力加熱」では、蓋のボールで内釜内を密封状態にして蒸気を閉じ込めて気圧を上げる。気圧が上がると水の沸点が上昇する原理を応用し、釜内を1.2気圧にして105℃の高温加熱を実現している。

「圧力加熱」と「圧力スチーム蒸らし」の仕組み

 「圧力スチーム蒸らし」では、圧力と高温スチームを内釜に加え続けることで98℃以上の高温蒸らしを可能にした。日立の炊飯器は、内蓋が2重構造になっており、そのすき間に蒸気を閉じ込める。蒸らし時に高温スチームを吹きかける。

 通常は、内釜のなかの水がなくなると焦げてしまうためIH加熱を抑える。同様に蒸らし時はIH加熱を抑えるが、スチームを吹き込むことで98℃以上の高温を維持しながら蒸らしている。

「しゃっきり」と「もちもち」で炊き分け



 新搭載の「極上炊き分け」では、昨年モデルよりも「しゃっきり感」と「もちもち感」がアップ。炊飯工程の時間を調整して、食感を変えている。

「しゃっきり感」と「もちもち感」がアップした「極上炊き分け」

 カレーやすし飯などに向いている「極上しゃっきり」では、昨年モデルよりも加熱時間を短縮。加熱するまでの温度の立ち上がり角度を急にしている。蒸らしも短縮することで「しゃっきり感」が増している。

 逆に、おにぎりやお弁当など冷めてもおいしいご飯に向いている「極上もちもち」では、昨年モデルよりも加熱時間を延長。加熱時の温度の立ち上がり角度を低くすることで加熱時間が長くなる。また、蒸らし温度も高くすることで「もちもち感」が増すという。

 「ふっくら御膳」の炊飯のポイントは、圧力とスチームを同時に操りながら、浸しや加熱、蒸らしの時間を調節している点にあるといえるだろう。(BCN・細田 立圭志)



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