シャープがロボット電話を16年に発売へ、スマホとロボットを合体
シャープは10月6日、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を2016年前半に発売すると発表した。高さ約19.5cmの人型のロボットとスマートフォン(スマホ)を合体させた、全く新しいカテゴリーの製品。通話やメール、写真撮影などスマートフォンの基本機能を備え2足歩行も可能。音声でコントロールする。小型のプロジェクターも搭載し、撮影した写真などを投影することもできる。デモンストレーションではダンスも披露した。
モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」。体長は約19.5cm
会話ができ、話し掛けることでコントロールする。
シャープの代表取締役兼専務執行役員でコンシューマーエレクトロニクスカンパニーの長谷川祥典 社長は「買って終わりではなくどんどん進化する製品で、お客様と長く寄り添う存在になる。技術を誇示するためではなく、2016年前半に実際に発売する」と宣言した。同社が掲げるAIoT(AIとIoTを融合させた製品やサービス)を実現する象徴的な製品になるものと思われる。
全く新しい商品でどんどん成長すると語る、シャープの代表取締役兼専務執行役員でコンシューマーエレクトロニクスカンパニーの長谷川祥典 社長
共同開発にあたったロボットクリエイターのロボガレージ 高橋智隆 代表取締役は発表会で「四角いスマホに話し掛けるのは抵抗があるが、人型であれば話し掛けやすい。人工知能にロボットの形を与えることでそれを実現した。スマホがPCと電話を合体させたものであれば、RoBoHoNはスマホとロボットを合体させたもの。パーソナル端末として、ロボットを一人一台ポケットに入れて暮らす時代が近づいた」と語った。
一人1台ロボットをポケットに入れる時代が近づいたと語る、共同開発にあたったロボットクリエイターで、ロボガレージの高橋智隆 代表取締役
モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」背中にスマートフォンの表示部がある