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インクジェット、コスパで2強に迫るブラザー、キレイとおトクを両立



 ブラザー販売は8月31日、インクジェットプリンター「PRIVIO(プリビオ)」の新製品としてホームユース向けの「ベーシックシリーズ」4機種、SOHO向けの「ネオシリーズ」2機種を9月下旬から順次発売すると発表した。


 記者会見で片山 俊介 代表取締役社長は、「2011年にインクジェットプリンタを始めて今年で5年目を迎える。マーケティングの軸足をファックスからプリンタに移し、お客様のニーズにあった製品を提供してきたことで認知度、シェアとも確実に伸ばすことができた」と手応えを語った。

シェアの伸びに手応えを感じる片山社長

 家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で、ブラザーのメーカー別販売台数シェアの推移を集計したところ、参入当時の2011年の年間(2011年1月~12月 合算)シェアは8.8%だったが、翌年の2012年は9.7%に伸長した。インクジェットプリンタ市場は、エプソンとキヤノンがそれぞれ4割以上のシェアを取り、しのぎを削る2強市場だ。どちらともシェア5割を目標としており、他社の追随を許さない。この市場で2社からシェアを奪うだけでも至難の業だ。それでもブラザーはじわじわとシェアを伸ばし、2013年には目標だった1割、10.8%のシェアを、2014年には12.0%のシェアを獲得した。


 今年、ブラザーがさらにシェアを伸ばすための販売戦略として、三島 勉 常務取締役は「コストパフォーマンスのよさを前面に打ち出す」と語った。三島常務取締役は「プリンタを購入する際、ランニングコストを気にする人は3割もいることがわかった。そのなかでブラザーは印刷コストに対する満足度が高い。今年はこの優位性をアピールするため、1回のインク交換でA4サイズの原稿を何枚印刷できるか、初めて公表する」と話した。

コスパの良さを前面にアピールすると話す三島常務取締役

 1回のインク交換で印刷できる枚数は、カラーインクの場合、「ベーシックシリーズ」は499枚、「ネオシリーズ」は1200枚という。記者会見の会場ではイメージキャラクターを務める歌舞伎役者の中村勘九郎、七之助兄弟によるデモンストレーションでは、「ベーシックシリーズ」でA4の書類が530枚以上印刷できた。

デモンストレーション終了後も印刷は続き、カウンターは530を超えた

 最後に三島常務取締役は「2015年度の目標シェアは15%」とした。2015年1月~7月までのブラザーの販売台数シェアは12.7%。インクジェットプリンタ商戦の本番は、新製品が発売され、さらに年賀状需要が高まる年末だ。どこまでエプソン、キヤノンのシェアを奪えるか注目したい。(BCN・山下彰子)

片山社長(中央)と中村七之助(左)、中村勘九郎(右)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。



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